日本ではすでに超高齢化社会に突入しているため、看護師は高齢者と接する機会が増えていくでしょう。
看護師として訪問看護やデイサービスで働いている人の場合、利用者はほとんど高齢者ということにもなります。
コミュニケーションは相手によって、手段や態度を変えなければなりません。高齢者との看護で大事なポイントは、何なのでしょうか。
高齢者とコミュニケーションをとる時は、ゆっくりと話しましょう。
高齢者の場合、若者よりも聴力が弱くなっていることもあります。
相手に話が伝わるように、端的に相手が理解しやすいような丁寧な話し方で会話を行うよう心がけることが大切です。
コミュニケーションには非言語的コミュニケーションというものもあります。
体や手を使うなどのジェスチャーを交えてコミュニケーションを図ることで、伝えたいことが伝わり、相手との信頼関係を築けるようになるでしょう。
高齢者には認知症を患っている人も多いです。
認知症の方の看護で大事なのは、否定しないということです。
認知症の症状が進行すると、相手が理解できないようなことを言ったり、行動をしたりすることもあります。
そんな時に認知症の方を否定してしまうと、相手のプライドを傷つけたり、不安にさせることにより症状の悪化を招いたりしてしまうことになるでしょう。
言っていることが理解できなくても、相手に寄り添いながら同調し、理解を示すようにアプローチすることが重要です。
相手のことを肯定し、年配の方の尊厳やプライドを傷つけないような看護を心がける必要があります。