高齢者になると骨が脆くなってしまい、転倒するだけでも骨が折れ、ボルトを入れなければいけない事になる場合もあります。
そのため、高齢者には慎重に看護をしなければいけません。
例えば、検査のため検査室へ移動する際にも、高齢者が転倒しないように常に注意し、もし歩行が困難な場合には車椅子などを使用し、極力事故を未然に防ぐ準備をしましょう。
また、車椅子で移動する際にも障害物などで車輪がスリップしてしまわないように細心の注意を払わなければいけません。
高齢者の中には認知症や寝たきりの状態の人もいます。
その場合においても、それぞれ適切な対応をしなければいけません。
高齢者が寝たきりの場合、自ら身体を動かす事ができず、姿勢や体勢を変える事が困難なため、結果的に床ずれなど皮膚に障害が出てしまう危険性があります。
床ずれなどの状態を避けるためには、定期的に体位の変換をする事がポイントです。
また、寝たきりの高齢者の場合には、排出なども自力でできないため、身体を持ち上げ、おむつの交換などをする必要があります。
高齢者の看護には、身体を持ち上げたりする場面が多いため、腰から力を入れて持ち上げてしまうと腰を痛めてしまう危険があるので、必ず腕から持ち上げるようにしましょう。
また、自分1人では身体を抱え上げる事ができない場合、看護師数人でサポートし合うことで腰への負担を最小限に抑える事ができます。
もし、男性の看護師がいる場合には任せる事も選択肢の1つです。